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ユーザールポ

野村金属工業

レーザ加工機の稼働状況を語る野村社長
工場に設置されている新型レーザ加工機「武蔵V」
各パイプをステージにセットし切断加工を待つ
 野村金属工業(株)(石川県白山市、野村光良社長)は、ステンレス鋼板、ステンレス丸パイプ、ステンレス角パイプなど全てのステンレス素材のレーザ切断、レーザ溶接、曲げなどの加工を持って食品プラントや各種産業機械、水処理機器などの部品を生産、業界あって確かな加工技術で確固た地位を築く。
 同社のレーザ加工との歴史は古く、18年前に澁谷工業製のレーザ加工機(750W)の導入から始まる。
 以後、2006年1月に同じく澁谷工業製の「武蔵(2kW)」(SPL3700)、4尺X8尺ステージを導入し、1mmから8mm板厚までのステンレス鋼板の窒素切断内作化を行った。だが、それ以上の板厚の切断は外注だった。
 しかし、今年5月、金沢で開催の第48回機械工業見本市「MEX金沢」で澁谷工業が発表した新型レーザ加工機「武蔵V(4kW)」(SPL3830)、ステージ5尺X10尺タイプを見た同社・野村社長は、その加工技術を評価し、導入をすぐ決定、この8月末にその新型「武蔵V」導入となったのである。
 この導入について野村社長は「加工精度、加工能力、加工スピードさらにアシストガスなどのランニングコストなど何れの面を考えても、この新型レーザ加工機の方が優れており、当初の考えでは以前導入加工機の買換えは、1年半は先の事と考えていたが、その加工能力から今回の買換えとなった」と話す。
 実際に導入後、以前外注に出していた8mm以上の板厚12mmまでの切断を内作実現し、加えて角パイプや丸パイプの切断も、この新型レーザ加工機で行っている。
 通常、パイプの切断となると単にステージにセットしての切断は難しいが、これを難なくこなしているところに、そのレーザ技術のハイレベルがうかがえる。
 しかし、ここにはメーカーの技術レベルだけではなく、野村金属工業の持つ、オペレーターの高度技術も大きなモノがある。
 同社の専任スタッフ・オペレーターⅠ名、データ入力のプログラム担当は女性が1名、この2名がレーザ担当スタッフとなるが、常にレーザ加工を行うオペレーターは1号機導入時からの専任スタッフでその経験は18年を誇り、角パイプなどの少量の切断加工は独自でワークをセット、データを入力し、さっさと加工処理を行い、次の仕事に入るというから大変な能力の持ち主である。
 そこでⅠ日の稼働状況について聞くと野村社長は「レーザ加工機の稼働は、ワークのセットを含めⅠ日10時間の稼働が現状であり、その仕事の処理能力は高いものがあると考えている」とのこと。
 今回の新型加工機導入後のメリットについて聞くと、「現在は、窒素切断で板厚12mmまでの加工を内作化し、納品までの時間が短縮、効率が向上した。また、使用していた酸素・窒素などのアシストガスが窒素のみとなり、その使用量も減少し、少なくても、その使用量は3割前後の削減となり、大きくコストダウンが実現できた」と話す。
 あらゆる意味で、この導入メリットは大きなモノがあったといえるようだ。
 今後の取り組みについて聞くと「現在は仕事の受注も多くあり、新たな加工能力開発への取り組みまで行かないが、近い内に16mmまでの窒素切断を行いたいと考えている」との事である。
 この16mm板厚の切断加工について、担当オペレーターの声としても、まず可能との答えが返っており、そんなに遠くない時期に内作化可能と思われる。
 そこでこの16mm板厚の切断が実現できると、100%内作化となり、採算、効率あらゆる面での貢献度は大きなものがあり、同社におけるレーザ加工機の役割は一層重要な技術となる。今後、このレーザ加工機を駆使した同社の取り組みは注目である。

[平成22年11月25日号(No.610)掲載]


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